Lucideon と Babcock International Group の完全子会社である Cavendish Nuclear は、複雑化する廃止措置(decommissioning)課題に対応するため、新たなパートナーシップを立ち上げました。
両社は、Cavendish Nuclear が有する原子力施設の廃止措置および環境浄化に関するエンジニアリングの専門知識と、Lucideon の MIDAR® ジオポリマー技術を結集させるための覚書(MoU)を締結しました。
この新たな枠組みでは、MIDAR® ジオポリマー技術が貢献できる世界的な課題を共同で検討していきます。まずは 日本市場における放射性廃棄物管理および廃止措置分野に焦点を当てた取り組みから開始されます。
Cavendish Nuclear の Lucideon との協業は、原子力産業全体のイノベーションを加速させるために、中小企業(SME)と連携するという同社の姿勢を示すものです。今回のパートナーシップを通じ、研究、材料科学、処方技術を独自に組み合わせた Lucideon の MIDAR® 技術が、原子力分野向けの革新的なソリューションを提供します。
Lucideon では近年の投資により、新しいセメントや MIDAR® 技術を実スケールで試験・評価できる体制が強化されており、処方開発・最適化から 1,000 リットル規模のバッチ試験に至るまで、原子力産業に対して一貫した支援を提供できるようになっています。
特に注目されるのは、Lucideon の MALLET™(MIDAR®-Augmented Lower-cost Lower-carbon Encapsulation Technology)システムです。これは、従来より低コスト・低炭素で、廃油、黒鉛、ゼオライト、スラッジ、灰分といった核廃棄物を高い廃棄物充填率で処理し、最終的な廃棄物量を最小化できる安定した不活性マトリックスへと封じ込める技術です。
Lucideon がこれまで実施してきた開発・試験により、MALLET™ が放射性廃棄物を封じ込めて安定化させる高い可能性が示されており、その性能、耐久性、環境面での利点が確認されています。
Lucideon の Director of Commerce – Advanced Materials である Tim Abbott 氏は次のように述べています。
「Lucideon の材料科学の専門性と MIDAR® 技術を、Cavendish Nuclear が持つ原子力工学やプロジェクトの遂行実績と組み合わせることで、私たちは日本をはじめとする各地域で、最も複雑な廃棄物管理・廃止措置の課題に取り組む強力なパートナーシップを構築しています」
Cavendish Nuclear の International Senior Business Manager、Andrew Peach 氏は次のようにコメントしています。
「廃止措置は、原子力業界がその遺産を安全かつ持続的に管理するうえで欠かせない責務です。今回のパートナーシップを通じ、最先端の材料技術と当社の深い原子力専門知識およびエンジニアリング能力を組み合わせることで、新たな革新を推進できることを誇りに思います。この協業により、日本を含む海外の重要なプロジェクトにおいて、複雑な廃止措置プログラムをより強固に遂行できるようになります」
2025 年 10 月