コンテンツへスキップ

Lucideon の先駆的な水素燃焼技術

エネルギー集約型産業のネットゼロ実現に向けた大いなる一歩

エネルギー集約型産業の脱炭素化に関する国際的な青写真が具体化しつつあります。先日、ファインセラミックス産業の研究開発を支援する1,000万ポンド規模のオープンアクセスセンターで、Lucideon が初めて 100% の水素燃焼を成功させました。

Lucideon は、Creavit Türkiye と協力し、英国スタッフォードシャー州にある1,000万ポンド規模のAMRICCセンターにおいて、1200℃で13時間にわたり衛生用品を完全に水素のみで焼成することに成功しました。

水素を 100% 使用した燃焼は、AMRICC センターのイノベーションの重要な第一歩となります。AMRICC センターは、オープンアクセス形式で運営され、材料、プロセス、技術を商業的に意義のある規模で開発し、産業分野や学術分野で共有できるようにしている施設です。

Hydrogen Firing Kiln

 

Lucideon は AMRICC センターを利用することで、レンガ、屋根のタイル、食器、衛生用品などのエネルギー集約型産業の道を切り開くことに成功しました。水素を使用して窯でセラミックコアを焼くエネルギー戦略は、航空エンジン部品製造の脱炭素化に寄与する可能性があります。

このプロジェクトの革新的な性質に合わせ、プロセスに使用された各種ハードウェアも、Lucideonが加盟する5つのパートナー企業から成るFoundation Industries Sustainability Consortium(FISC)を通じ、Innovate UK EconoMISERプログラムの支援を受けて一部資金提供されました。

プロジェクトはLucideon の先進材料最高執行責任者、Mark Dudson 氏が監督しました。

彼はこう述べています。「Lucideon と AMRICC センターは、2022 年に天然ガスと水素を混合して窯と燃料供給システムを再設計する集中的なプロジェクトを推進した後、ネットゼロへ向かう国際的なセラミックス産業を支援するというミッションにおいて、もう 1 つの重要なマイルストーンを達成しました。

チームは現在、顧客プロジェクトの提供を開始するための準備を進めています。また、セラミック産業の脱炭素化に向かう旅路の一環として、水素利用に対する国際的な関心が高まっているのは大変嬉ばしいことです」

Lucideon は、ガスのスペシャリストである BUSE Group に加え、Cryoserve Engineering Services、Therser UK Ltd、6 Engineering Ltd と連携して、この成果を達成しました。

AMRICC センターは、Midlands Industrial Ceramics Group(MICG)において 4 年間、1,827 万ポンドが費やされた研究プログラムの物理的な成果です。このプログラムには、2021 年に英国政府の UK Research and Innovation's flagship Strength in Places Fund より資金が提供されました。

AMRICC センターは、価値の高い技術を備えた 350 個を超える装置スイートに加え、科学者、エンジニア、データサイエンティスト、コンピュータ・シミュレーション技術者の専門知識を活用し、革新的なアイデアを市場に対応した技術に変える独自の機能をユーザーに提供します。

また、大学との連携により、将来の材料科学者を育成・支援する教育施設としての役割も果たし、学位取得者から博士課程卒業生に至るまで、英国セラミックス産業に新たな知識豊富で意欲的な人材を供給するパイプラインを形成します。

AMRICC センターについて

AMRICC センターは、材料開発と生産の課題を迅速に解決し、製品の市場投入を促進する、英国で唯一の最先端セラミック向けパイロットスケールの施設です。その臨界質量、幅広いセラミック処理装置、および技術は、業界にとって唯一無二のリソースとなっています。

産業界および学術界との密接な協力のもと、LucideonがMICG コンソーシアムを代表して運用し、UKRI Strength in Places Fund(SIPF)と Lucideon が共同で資金を提供しています。すべての人のためのオープンアクセス施設として、Midlands Advanced Ceramics for industry 4.0 プロジェクトの成果を広く提供しています。

AMRICC センターは、最先端のセラミック技術開発のための卓越した研究拠点となっています。粉体処理、成形、焼結、試験など、製造工程全体が 1 か所に集約されています。

その最先端の設備群は、他にはない機能を備えており、熱間/冷間等方圧加圧による高密度化から、最大 3,000 度の焼結、真空焼結または気体(アルゴンなど)の焼結まで、さまざまな過酷な条件に対応します。

従来型および積層造形などの非従来型の製造方法に対応するほか、従来型および新規の焼結技術にも対応しています。これらは検査および分析等の一連の機能によって支えられており、すべてが一般的な研究室以上の規模となっています。

AMRICC センターでは、お客様の現在の生産ラインに影響を与えることなく、新たな製造プロセスの開発や改良が可能です。既存の製造活動を中断することなく、並行して新技術の検証ができるため、リスクとコストを低減しながら、製造革新を推進できます。

またAMRICC センターは、設備を提供するだけの施設に留まりません。この開発作業を通して得られる経験は、コンピュテーショナルモデリングやデータサイエンスの専門知識にとどまらず、デジタルツイン、コンピュテーショナル材料開発、その他将来に向けた Industry 4.0 の実践力を提供します。

AMRICC センターとその最先端のキットの機能は従量課金で利用できますが、コラボレーションの頻度を高めたいお客様は、追加特典のあるメンバーシップをご利用いただけます。いずれの方法でもユーザーは非公開でオープンアクセス設備を使用するこができますが、Lucideon の技術専門家が培ってきた優れたスキルによるコンサルティング支援を受けることもできます。

amricc.com

Foundation Industries Sustainability Consortium(FISC)について

FISC は、より持続可能で生産的かつ安全な未来に向けて基盤産業が重要な対策を講じることを支援するため、UK Research and Innovation(UKRI)が 6,600 万ポンドを拠出し、2020 年に設立されました。

FISC は、6 つの主要なテーマに沿って、直面する問題に対して効果的な脱炭素化ソリューションを模索し、提供するプロジェクトを主導しています。6 つの主要なテーマとは、代替燃料、循環型経済、デジタルセンシング、プロセス最適化、持続可能な材料、トレーニングとスキルです。

Lucideon、CPI、Glass Futures、Henry Royce Institute、Materials Processing Institute の 5 つの組織がパートナーとなっています。

ukfisc.org

 

2024 年 11 月

Video clip

Click on the image below for our 100% hydrogen firing video clip